デジタル一眼レフのダイナミックレンジ比較

http://cid-babc1c1222fd7389.skydrive.live.com/self.aspx/marumiya/drange.gif
マイコミジャーナルデジイチレビュー 数機種分から、ダイナミックレンジのグラフを集めてみた。

ただし、このグラフはダイナミックレンジの比較には適してないことに注意が必要だ。例えば他のDigital Photography ReviewのようなレビューサイトではNikon D300 Review: 20. Photographic tests このような11EV分のグラフを提供している。

マイコミのグラフでは本来必要なレンジの上限下限については分らない。縦軸の単位も不明だ。むしろこのグラフを見ていると、暗部の描写などの現像時のトーンの違いを意識してしまう。しかし実際には暗部のトーンは現像時にS/Nの許す限り曲げても構わないものだ。S/Nが分らないのだから暗部のレンジは分らない。このグラフは「デフォルト設定での」JPEG撮って出しを求める人にしか意味がないことになる。ハードウェアのスペックを表したものではないと思う。

その上で機種ごとの違いを比較することになるが、Canon EOS 40DPentax K20Dのダークグレーの沈み具合が特徴的だ。おそらく暗部のノイズを目立たなくするためにカーブをいじっているのだろう。Nikon D300などは暗部に色が乗らない傾向があったので、発色を重視する場合に何らかのトレードオフが存在するのかもしれない。

ハイライトに関しては、春モデルのほとんどがダイナミックレンジ拡張もしくはそれに相当する技術を導入している。基本的にはどこも同じ内容で、暗めの露出で撮影し、アナログ段またはデジタル段でカーブを調整することでハイライト側を寝かせるというものだ。暗部が多少荒れるのと、色再現に関して多少メーカーごとのクセが出ることになるだろう。