lame 397a10

3.93.1を数年間使っていたが、時代が変わっていたようなのでエンコーダ設定を見直した。3.96.1はいくつかバグがあったようなので3.97 alpha 10 に。
結論から言うと --preset extreme --athaa-sensitivity 8 -k くらいが最適だった。

--athaa-sensitivity を上げるとビットレートヒストグラムが高ビット側による。プリエコーも減少する。

-k はローパスフィルタを無効にする。ないと音がこもるというか、情緒的に何か物足りない感じになった。オプションを変えた2曲をランダム再生して、物足りないと感じた時に流れているのは-kなしの方だった。

-ms と -q0 は外した。

-ms はLRステレオのみを使い、MS(和差)ステレオを使わなくする。
デフォルトではLR,MSをフレームごとに選択するジョイントステレオになる。ジョイントステレオの敷居値は --nsmsfix で設定できるが、何も指定しない(=0.0)場合が最もLRステレオの利用率が大きい。つまりextremeデフォルトの状態でMSステレオ選択の敷居値は最も低いことになる。-ms と聴感上の差もなかった。

-q 0 1 2 で変化するのは以下の設定

 3 2 1 0 qval
 ------- ------
 1 1 1 2 use_best_huffman
 1 1 2 2 noise_shaping_amp
 - 2 2 2 substep_shaping

どれも「情報をより効果的に小さくすることでビットレート不足を改善する」もの。実際には情報を削りすぎて中高域に穴をあけてしまう場合があるので、extreme プリセットのデフォルト(-q 3) をそのまま使うことにした。

と設定を詰めてみたが、やはりロスレスには敵わない。